技術士の技事録

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続・技術士試験はどう変わる?(2018年の制度変更)

  2017年初頭に、2018年度(平成30年度)から予定されている技術士試験制度改正について紹介しました。

 本記事では、その後に公表された中間報告について、追加検討事項となった点を中心に紹介したいと思います。
 尚、この記事は、以下リンク先(日本技術士会HP)に掲載された報告書の内容から引用しています。

 

追加事項

 今回の中間報告で新たにわかった情報として、特に注目なのは以下の2点です。

  • 更新制度の導入
  • 技術士補制度の廃止

更新制度の導入

 現役技術士の方にとっては、懸念が現実になった形です。
 前回のレポート段階でも検討中の事項として紹介しましたが、どうやら全ての技術士に対して、更新制度が義務化されるようです。
 制度骨格の中で、ポイントのみ抜粋すると以下の通りです。

  1.  更新対象者:全ての技術士を対象
    ・複数部門登録者は1回の更新で複数部門の更新を可能
    ・廃業後も技術士として社会貢献等を行っている高齢者が存在することから、 業務実態や更新の負担等を勘案し、その取扱いの検討が必要
  2. 更新期間:他の資格制度の更新期間を参考に5年程度が適当
  3. 更新条件:更新講習の受講を条件。
    *CPDを継続取得者は講習の一部又は全部を免除
  4. 未更新者:技術士資格を剥奪するのではなく、登録名簿から削除
    *削除で技術士を名乗れなくなるが、更新手続きをとれば再登録可能

 まとめると、「技術士を名乗るには5年おきに更新講習を受けなければならない」ということになります。
 講習内容や講習費など詳細は明らかではありませんが、負担が増すのは確実です。。

 また、よく読むと更新制度の背景として、技術士名簿を正確なものにしたいという狙いがあるようです。
 というのも、一旦登録してしまえば半永続的に技術士となれる現在の制度の場合、亡くなった方が相当数技術士名簿に残っていることが予想されるとのことで、どうもこれを是正したいようです。

技術士補制度の廃止

 まず第一次試験を突破して技術士補を名乗ろう、としていた方には衝撃かもしれませんが、技術士補という制度を廃止することが検討されているようです。

 現在、技術士になるには下図に示す3つの経路があります。ただ現状として、実に95%以上が経路③(実務経験7年以上)であり、技術士補となり技術士の指導を受ける経路①は2%にも満たないようです。そのため、技術士補制度の意義がなくなってきていると判断されたのでしょう。

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 現状を鑑みるに、技術士補の活用が少ない理由としては、以下のようなことが考えられるのではないでしょうか。

  • 職場に指導技術士がいない
  • 試験に挑戦している時点で既に実務経験が7年以上ある
  • 指導・監督を受けるための手続きなどが面倒 等

 かくいう私も、実務経験7年を経て第二次試験を受験した口で、理由は上司・先輩に技術士がいなかったからです。

 理由は様々でしょうが、「〜〜補」という資格は、他の国家資格でも廃止されている、または意義がなくなってきているものが多いようです。

 

 以上2点が、今回の中間報告の大きなポイントでした。年末年始ごろには新制度が明確になっているかと思いますので、改めてレポートしたいと思います。

 

試験対策

当サイトでは、技術士試験対策情報を提供しています。どうぞご利用ください。

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*二次試験科目は制度変更に伴い改修中です。