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技術士の技事録

新米技術士が、IT技術動向・高度資格試験対策等、現役SE向け情報を発信します。

技術士第一次試験適性科目 平成23年度 Ⅱ-15

問題

技術者は,さまざまな場面で市民や子孫に対して説明責任を果たす役割を要求されている。公共事業では,従来,技術仕様基準を基礎として判断プロセスを画一化して「科学的」判断を行い,関係者を「説得」するという手法が用いられてきたが,価値観が多様化し,しかもその利害に相互依存性が生じるようになった現代では,計画関心者の積極的な関与を促し,お互いの利害・関心を対話し交渉を通じて発展的・進化的に計画を形成していく協調的な計画論理が必要とされている。このような状況で,合理的で公正な計画を創成するには,対話・調停・仲裁・裁定などの社会的合意プロセスを進める能力が必要となる。

すなわち,社会的な合意形成とは「全員が賛成している」という状態を表す言葉ではなく,社会の構成員の多くが納得する「プロセス」を示す概念である。質の高い合意形成の要因には,それに参加した関係者が「決定の適切さ」以上に「手続きの公正さ」を感じることにある。

「社会的な合意形成」に関する次の記述のうち,不適切なものを選べ。

選択肢

合意形成プロセスの進行役は,特定の利害関与者からの利害を理解できる事業担当者が担当することが,誰にとってもより望ましい結果を生み出すことが多い。
合意形成のプロセス管理は,技術的最適性を担う立場と利害の調整を担う立場である事業担当者がこなすと,コミュニケーションの成立に問題を生じることが多い。
合意形成を図る上で重要なことは,利害関係者を知り,その関係者の利害を知ることである。
事業担当者以外の中立的第三者によって対話を成立させることは,現実的な視点から事業担当者を含めた利害の調整を中立的立場から図ることである。
住民参加プロセスにおける利害調整が必要な合意形成に対して住民参加に関わる実務者は,状況に応じて紛争アセスメントやファシリテーション手法の適用を検討する必要がある。

 

答え

 ①

解説

① 事業担当者が進行役では不公平となる懸念があるため、不適切です。

② 適切です。

③ 適切です。

④ 適切です。

⑤ 適切です。