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技術士の技事録

情報工学部門の技術士が、IT技術動向、資格対策等を、勝手気ままに語ります。

技術士第一次試験適性科目 平成24年度 Ⅱ-15

問題

次の文章を読み,下記の問いに答えよ。

AはP教授の研究室に所属する大学の研究者である。現在,Aが担当する研究テーマは,会社CからP教授が受けた委託研究である。研究計画に基づいて,試作装置を作り,実験と試作装置の改良により,よい結果を得ようと努力を続けている。

最近までの研究の進捗は良好で,いろいろな実験データも得られ,考察も深まってきている。P教授の機嫌もよい。AはP教授に不都合のある報告や相談をすることには,ためらいがあった。そのようなときにP教授は決まって不機嫌になり,また,十分な時間を取ってもらえなしからである。P教授の機嫌がよいことは,Aにとってもうれしいことであった。また,C社はその状況に満足しており,P教授に対して次期の研究を委託する可能性があることを伝えており,AはそのことをP教授から聞いている。また,Aは締切りが間近に迫った学会論文募集に投稿するように求められている。

そのようなある日,Aはいつものように実験を続けた。実験に一区切りついたのが,夜も遅くなっていたので,コンピュータに自動的に蓄積されているデータのまとめは翌日にすることにして,帰宅した。翌日,まとめを行い,結果を見てAは驚いた。明らかに今までの結果からは説明できない。しかも,それはC社が期待する方向と逆の結果になっている。咋晩の実験自体に何か誤りがあったのかもしれない。早速確認のための再試験を行おうとしたが,試作装置の具合が悪い。原因を調べたが分からない。解決には時聞がかかりそうである。学会の論文締め切りまでにめどをつけることはまず不可能に思われた。C社からの委託研究期間内に解決できない可能性も,Aの脳裏をよぎった。

Aはどのようにするべきかについて,次に示すいくつかの案を考えた。このうち,最も適切な案を選べ。

選択肢

実験結果は実験結果なので,そのすべてを使って,締め切りに聞に合うように学会論文を作成し,P教授のチェックを受ける。
早急に確認試験ができないので,産前の実験データを使わないことにし,以前から蓄積してきたデータを用いて,論文を作成し,P教授のチェックを受ける。
以前から蓄積してきたデータから,咋日の実験で得られるはずのデータは推定できるので,それらを用いて論文を作成し,P教授のチェックを受ける。
C社からの次期の委託契約が得られなくなるとすれば大きな問題である。C社に不都合なデータは出すわけにいかないので,そのデータは使わない方向でP教授に相談する。
不具合となった試作装置の見通し(いくつかの可能性)を早急に詰めた上で,P教授に相談する。

 

答え

 ⑤

解説

① 実験自体に疑義が残っているため、不適切です。

② データの分析が恣意的であるため、不適切です。

③ 不都合なデータを排除しており、不適切です。

④ 不都合なデータを排除しており、不適切です。

⑤ 適切です。