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SA H27秋 午後Ⅱ 問3

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組込みシステム製品を構築する際のモジュール間インタフェースの仕様決定について

 組込みシステム製品は,各機能に対応したモジュール,ユニットなど(以下,モジュールという)を組み合わせて構築する場合がある。モジュール間インタフェースの仕様決定に際しては,組込みシステム製品に求められる要件に配慮しながら,将来発生し得る事態も想定し,適切に対応できるように設計することが望まれる。
 例えば,開発着手後の仕様の変更・追加が想定される組込みシステム製品の場合は,他のモジュールに影響しないようにインタフェースの仕様を決定し,柔軟性をもたせる。そのためには,モジュール間を疎結合とし,機能を極力独立させるようなインタフェースにする。一方で,機能仕様が固定されていて,少ないハードウェア資源で大きなパフォーマンスが要求される組込みシステム製品の場合は,全体を密結合としたインタフェースにする。
 また,長期間使用されることが求められる組込みシステム製品の場合は,将来,保守,リプレースなどでモジュールの交換が発生することがある。その際,陳腐化,生産中止などの理由から新たなモジュールに置き換えなければならなくなるリスクが想定される。
 したがって,組込みシステム製品に求められる要件を満たすためには,開発に着手する前に,最適なモジュール分割,モジュールの結合度,製品寿命などを考慮した上で,インタフェースの仕様を十分に検討することが重要である。
 あなたの経験と考えに基づいて,設問ア〜ウに従って論述せよ。

設問ア

 あなたが携わった組込みシステム製品の概要,特徴,及び要件について,モジュール間インタフェース仕様で配慮した内容を含めて,800字以内で述べよ。

設問イ

 設問アで述べた組込みシステム製品に求められる要件に適切に対応するために考慮したモジュール間インタフェースについて,将来発生し得ると想定した事態の内容,及びその事態に対してどのように配慮したかを,800字以上1,600字以内で具体的に述べよ。

設問ウ

 設問イで述べたモジュール間インタフェースの仕様決定が,組込みシステム製品の開発にどのように影響し,組込みシステム製品の納入後に,どのように評価されたかを,600字以上1,200字以内で具体的に述べよ。

 

IPA公開情報

出題趣旨

 組込みシステムを構築する際,各機能に対応したモジュール,ユニットなどを組み合わせて構成する場合がある。組込みシステム製品に求められる要件に配慮しながら,将来発生し得る事態も想定し,適切に対応できるように設計することが望まれる。
 本問は,モジュール間インタフェースの仕様を決定するに当たって,結合度などについて,ライフサイクルを見据えた適切なインタフェースの仕様を検討したか,また,その結果をどのように分析したかを具体的に論述することを求めている。論述を通じて,組込みシステムのシステムアーキテクトに必要なインタフェースの設計における実践的能力を評価する。

採点講評

 問3(組込みシステム製品を構築する際のモジュール間インタフェースの仕様決定について)では,システム要件を満たすインタフェース仕様を題材として,ライフサイクルを考慮したシステム設計についての実践的な論述を期待した。全体的に適切に論述されているものが多かった。しかし,一般的な仕様決定方針を述べるにとどまり,システム特有の条件に対する考慮に欠けるものや,個別の課題解決の羅列となり,システム全体が見渡せない論述も散見された。