問題
行政や企業に関わらず,組織活動を行う上では,様々な情報を取り扱い,適切な管理が必要となる。情報管理に関する次の説明の, に入る語句の組合せとして適切なものを①〜⑤の中から選べ。
A:ナレッジ・マネジメント(Knowledge management)とは,ビジネスの目的を達成するために,ナレッジ(知と解され,データ,情報,知識,知恵などを含む)を共有,活用できるようにする管理手法である。ナレッジ・マネジメントでは, ア から イ の変換,もしくは, イ から, ア への変換が重要な鍵となる。
ア とは,主観的で経験に基づくもので,言語化が難しい(力の入れ具合,営業ノウハウなど)。
イ とは,客観的にとらえることが可能なもので,文章や図表で表現が容易(マニュアル,レポート手順書など)。
B:情報セキュリティが重視されるようになっており,平成17年に情報セキュリティ・マネジメント(ISMS:Information Security Management System)が国際規格ISO27000として規格化された。情報セキュリティ・マネジメントとは,企業や行政などの組織が情報を適切に管理し,機密を守るための包括的な枠組みを示すもので,情報資産を扱う際の基本方針や,それに基づいた具体的な計画,実施,運用,見直しなどトータルなリスクマネジメント体系を示す。情報セキュリティ・マネジメントでは,組織が保護すべき情報資産について, ウ , エ , オ の3要素が偏ることなく,バランスよく構成されていることが求められる。
ウ :アクセスを認可された者だけが情報に確実にアクセスできること。
エ :情報資産が完全な状態で保存され,内容が正確であること。
オ :情報資産が必要になったときに,利用できること。
選択肢
ア | イ | ウ | エ | オ | |
① | 暗黙知 | 形式知 | 機密性 | 完全性 | 即事性 |
② | 経験知 | 客観知 | 特権性 | 完全性 | 即事性 |
③ | 暗黙知 | 形式知 | 機密性 | 完全性 | 可用性 |
④ | 暗黙知 | 客観知 | 機密性 | 保存性 | 可用性 |
⑤ | 経験知 | 形式知 | 特権性 | 保存性 | 可用性 |
答え
③
解説
ナレッジには、暗黙知と形式知があります。
また、情報セキュリティの3大要素は、機密性、完全性、可用性です。